水いぼ

2017.06.12

こんにちは、院長です。


いつもは大体診療が終わった後の夕方にブログを書くんですが、

今日はなぜか朝からヒマなので、ブログを書くことにしました。

気づけばもう1か月も更新してなかったんですね。すみません。


梅雨入りしました。

と言いながら、とても梅雨っぽくないお天気です。

今朝は少し肌寒さを感じるくらい、さわやかでした。


夏が近づいてきて、ヘルパンギーナ、手足口病、プール熱、溶連菌といった、いわゆる「夏風邪」のお子さんが増えてきました。

実は昨日、医師会の休日診療所の準夜帯の当番でした。

大人も子供も合わせて12‐13人しか受診はありませんでしたが、

その中でも、お子さんはヘルパンギーナが多かったです。

夏風邪についてはまた後日ブログに書くことにします。


幼稚園などではそろそろプールが始まります、という時期になってきました。

お天気もいまいち(今日は別ですが)、気温もそんなに高くないという時期なので、プールに入って風邪ひかないかな??と心配してしまいますね。

それとは別に、毎年プールの時期になると必ず問題になる病気があります。

水いぼです。


クリニックのホームページに症状別の説明が書いてあるページがあります。

まだ水いぼについて記事が書いていないのに気づいてしまいました!

これから書いていきますね。


水いぼは正式には「伝染性軟属腫」と言います。

「伝染性」というくらいですから、うつります。

大げさな表現かもしれませんが、ちょっと真珠の様な感じの表面に光沢のある湿疹ができます。

その内側に、それこそ真珠の様にコロっとしたウイルスの塊があります。

なので、湿疹をつぶしたり、書き崩したりして中身が出てきてしまうと、自分自身&人にうつします。

逆に、「触らぬ神に祟りなし」じゃないですが、何もしないでそのままにしていれば、うつしません。


治療法は、基本的には、体に抗体ができて自然に治るのを待ちます。特効薬はありません。

ただ、半年から長いと1年くらいかかることがあります。

そのため、先生方それぞれご自身の考え方で、軟膏を処方したり、内服薬を処方したりして、少しでも早く治るように工夫しています。

僕の場合は、乾きやすくする軟膏や、炎症を抑える軟膏を処方します。

漢方薬の「ヨクイニン」というお薬に効果があるといわれているので、処方することもあります。

あと、ピンセットで摘まんでつぶす、という方法もあります。

ですが、とても痛いですし、わざとつぶすことで回りにウイルスをぶちまけてしまう可能性もあるので、あまりおすすめはしていません。


先程、水いぼは必ずプールの時期になると問題になる、と書きました。

基本的には普通にプールに入るだけであれば、他の人にはうつしません。

「普通に」入っているだけであれば、水いぼを書き崩すことはありませんから。

ビート板を使うと人にうつす、と言われることもありますが、

「普通に」ビート板を使うだけなら、水いぼは無傷のはずです。

それでも心配な場合は、緩めのラッシュガードやTシャツなどを着るのがいいと思いますが、

あまり体にぴったりとしたものを着ると、ラッシュガードで擦れて水いぼがつぶれ、自分自身に広げてしまうかもしれませんので、注意してください。


いずれにしても、

「水いぼはプールに入っても大丈夫です!」

水いぼはうつる病気ですが、普通にプールに入るだけであればうつしません。

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