溶連菌も多いですね。
こんにちは、天気と気温の変化で最近頭痛が多い、年男院長の岡田です。
昨日は医師会の仕事もなく、久しぶりに完全オフの1日でした。
それにしても、寒い雨の1日でしたね。雪にならないのが不思議なくらいでした。
朝から空手に通ってる子供の付き添いで2時間道場にいました。
見ているとこっちも体を動かさなければならない気がしてきて、ストレッチしたりしていましたが、
仕事がないと気が抜けるのか、疲れが出てくるのか、はたまた天気のせいなのか、昨日は頭痛に悩まされる1日でもありました。
今週1週間を振り返ると、やはりインフルエンザはB型が主流ですね。時々A型とコロナがいました。
あと、日によってですが、溶連菌がとても多かった印象があります。
溶連菌は、発熱・咽頭痛・吐き気・腹痛・体の発疹といった症状が多く、咳鼻水はあまりないのが特徴です。
年齢的にはそういった症状がある程度自分で表現できる年齢、つまり幼稚園の年中さん以降くらいの年齢のお子さんに多いです。
発熱については、高い熱が出たけど1日で下がるパターンと、37.5度くらいの微熱がだらだらと続くパターンが見られます。
喉を見ると、よく言われるのは「いちご舌」と言われる、舌に赤い点々がいっぱい出てくる症状が出ると溶連菌を心配される方がいらっしゃいますが、
僕の印象としては、むしろ上あごに赤い点々がたくさん見られ、扁桃腺がはれたり、リンパ節がはれているとほぼ間違いないかなと思います。
ところが、最近そういった典型的な症状ではない溶連菌のお子さんをよく見かけます。
溶連菌の場合は、通常ペニシリン系という仲間の抗生剤を10日間飲むことになります。
ちょっと長くて、しかも粉薬の場合量が少し多くて大変ですが、
「溶連菌感染後糸球体腎炎」
という腎臓の病気を防ぐためにも、必ず飲み切る必要があります。
溶連菌は喉の検査、いわゆる抗原検査があります。
ただ、常在菌と言って、悪さをしていないのにたまたまのどにいるだけ、という溶連菌もいます。
そのため、発熱に咳・鼻水症状を伴った1歳前後のお子さんの場合は、抗原検査でたまたまいた常在菌を拾って陽性、という可能性があります。
また、抗原検査だと、陽性になってから1‐2か月くらいの間陽性が続く可能性があります。
そのため、短期間で抗原検査が陽性と出た場合は、咽頭培養という検査をお勧めします。
培養検査は検査会社に依頼して菌がニョコニョコと生えてくるのを確認する検査を行うため、4‐5日ほど時間がかかります。
ですが、抗原検査に比べて圧倒的に正確です。
また、菌が出てきた場合には、どの抗生剤が効果があるか、というところまで調べられるため、
必要以上に強い抗生剤を使ったりすることなく、適切な抗生剤を選択することができます。