コロナは夏風邪⁉

2024.07.12

こんばんは。
最近眼鏡をしていると余計に目が見えない、48歳院長岡田です。
僕の黒縁メガネは2年半くらい前に作った、遠近両用の眼鏡なんです。
レンズの上の方が遠くを見る用、下の方が近くを見る用になっています、作ったときの段階では。
けど、最近眼鏡をつけているとパソコンは見えないし、
でも外すと子供たちの顔がよく見えないし。
かといって老眼鏡だと近くしか見えないし。
いやー、年は取りたくないですねー。

きょうは魔の金曜日!
ただでさえ患者数が少ない曜日にもかかわらず、なぜか雨率が高い金曜日!
きっと明日は連休前ですし、たくさんいらっしゃるかと思いますので、
その前の息抜きだったと思うようにします。

今週火曜日の診療後、新体制になって初めての理事会が行われました。
僕は今まで通り学校医担当がメインになります。
他にも、予防接種、感染症サーベイランス、新興再興感染症などといった委員会のメンバーになっています。

新興再興感染症委員会というのは、コロナが始まってからずっと足立区・保健所と一緒に感染状況やワクチンについて話し合う場として毎週1回委員会を開いていました。
今年の3月でワクチンが終了してからは2週間に1回になりました。
最近はコロナの感染状況をメインに、インフルエンザやそのほかの感染症情報について共有する場となっています。
今週月曜日がその委員会の日でしたが、報告で見てもやはりコロナが増えてきているんです。
保育園、幼稚園年齢の小さい子はほとんど見られないんですが、
10歳前後くらいから始まり、高齢者まで。
特に、今まで1度もかかったことのない、ワクチンを打ってきている高齢者の方の感染が見られるようになってきました。
これは、3月にワクチンが終了して以降、ワクチンの効果が薄れてきていることが表れていると考えられます。
また、過去にかかったことがある方で最近かかった人も増えてきているようです。
しかも、「前回よりもきつい」という感想が多いようです。

今は大人の方は検査をするのもお金がかかるようになったため、
検査自体をされないことが増えてきています。
また、これは患者さんだけの問題だけではないかもしれませんが、
折角ある特効薬(12歳以上で併用禁忌の薬を飲んでない場合使用可能な薬)を処方されないことが多いようです。
もちろん、3割負担で15000円ほどかかりますからかなり高額です。
でも、
ウイルス量が早く減る、
その結果症状がひどくならない、長く続かない、周りへの感染も防げる、
そして、重篤な副作用が少ない、
という、メリットがとても多い薬です。
ただ、
診断をした医者側がそもそもこの薬を勧めない、あるいはこういった薬があることすら患者さんに話をしない、
といったケースがとても多いようです。
とっても残念な話です。
当クリニックは小児科ですからあまり大きな声では言えませんが、
当クリニックをかかりつけだと思ってくださっている親御様が熱が出て困ったときは、
僕に相談してください。
お金はかかってしまいますが、検査をして、もし陽性であればお薬の処方もしますので。
その結果、お子様がつらい思いをしないのであれば、
小児科医として子供を守ることになると思いますので。
またこの薬は、例えばインフルエンザの薬のように、
「発熱から何時間以内に内服開始」
といった制限はありません。
なので、
「コロナと診断されたのですが、特効薬が欲しいです」
というご相談でもお受けします。

コロナは毎年夏に大きな流行が見られます。
どうやら夏風邪のようです。
楽しい夏休みを子供たちが過ごせるよう、
こどもへの大きな流行が起きないことを願っています。