風邪(せき、はな、のど)

「発熱=抗生物質」は、正しくありません!

小児科を受診されるお子様の多くは、いわゆる「かぜ」です。
咳やはな水、のどが痛いなど「上気道で起きている急性疾患」です。
(下気道で起きているのは気管支炎などです)
咳やはな水は、体に入ったウイルスなどや、ウイルスなどと戦った結果として出てきた痰などを体外に出そうとしている反応です。
そのため、必ずしも止めることが正しいこととは限りません。
当クリニックでは咳やはな水を出しやすくするお薬を使ったり、はな水・痰の吸引を行います。
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かぜは基本的にウイルス感染ですので、細菌(ばい菌)に対して効果のある抗生物質(抗生剤)は効きません。
むやみに抗生物質を使いすぎてしまうと、本当に必要な時に効かなくなってしまう可能性があります。
古い医療の名残で、「発熱=抗生物質」と考えられている場合がありますが、これは正しくありません。
ただ、実際に診察した状態によってはかぜ以外の可能性を考えることがありますので、その場合は院内で行える血液検査(血算・CRP)や迅速検査(溶連菌、アデノウイルス、インフルエンザ、マイコプラズマ、RSウイルスなど)を行い、適切な治療を行います。